一般ユーザーを遠ざけるプログラムの公開の仕方

ぼくはプログラムを公開することがありますが、一般ユーザーはあまり近づかないようなやり方で公開しています。たとえばVectorではなくgistにwiki2htmlは公開していますし、helloalgorithmは独自ドメインは取らないし、ファビコンも付けてません。それどころか、デザインもなんだか残念な感じです。こうすることによって、特別な理由が無い限り、ダウンロードしたり、ページを開いて使ったりしないようにしています。

それでも、興味があれば近づけるようにもしているつもりです。gistからダウンロードできるなら、個人ページでダウンロードボタンが置いてあるよりかはセキュリティ的にあやしくないでしょう。helloalgorithmの場合は上に書いた事と関連してませんが、ユーザー登録など、ユーザーに要求しません。ページを開くだけで、自由に使えるようにしてあります。ダウンロードの必要もないので、ダウンロードの手間も無ければ、自分のPC環境を汚染することもありません。それだけでも利用までの障壁が低くなっていると言えると思います。ネイティブアプリも、試用できるようにWebインターフェイスを用意しても良いのかもしれません。コマンドラインツールならweb版を作るのはそれほど手間は要らない場合もあるでしょう。

「誰でも自由に利用できるけれども、誰も惹き付けたりはしない」といった感じでしょうか。こうするほうが、ぼくのような未熟な開発者が開発を継続しやすくすると思います。ユーザーがもしいたとしても、求められる要求もそれほど無いでしょう。替りにフィードバックも無いかもしれませんが、確かに2,3人は見たりしているはずです。

Google AnalyticsもわざわざHTMLに埋め込んで調べたりしません。残念に思わないためです。ソースコードも公開しません。パッチを書いてくれる人がいるかもしれないなんて期待しても誰も直してくれません。そういったことでリズムを崩し、開発が中断してしまうかもしれません。

もし誰かが連絡をくれても、方向性が示されていなければ、その人はきっとぼくが期待しているようにはそのプログラムは使ってないでしょうし、全然違ったものを作ろうとしてくると思います。そのような事は起こらないでしょうけれども、起こったらお互いにとって時間の無駄です。