ブログを書くだけでは自分の"今の考え"は正しく伝わらない

wordpressユーザーの方とかのブログを開くと、よく「自分の考えを理解してもらうためにブログを書くのが良い」という意見を目にします。でもそれだけでは自分の考えを知ってもらうことは出来ず、かえって誤解されるんじゃないかと思います。そういったぼくの考えが、ブログを書くハードルを上げていました。だから、気軽に思ったことをブログにしたりはせずに、いわゆる技術ブログだけを書いてきた時期があります。

技術ブログの場合、自分の考えをそのまま書くより、いくらか客観的な内容なので比較的書きやすいのですが、それでも現在の自分の価値観とひどく乖離している記事はいくつかあります。例えば、「cmdモジュールでファイルパスを補完」で、CUIツールを作るときに拘束的なインタフェースで書くことを良しとしていたときに書いたものですが、今は違います。CUIの良いところは、全てのツールが標準入出力と繋がっていれば、人以外にツール同士でデータのやりとりができるところがすぐれていると思っているので、人と対峙することのみ想定したCUIツールを作ることは良い考えとは思わないわけです。

というわけで、ブログだけ書いていると自分の考え、価値観とは違ったものが、自分の"今の考え"として伝わりかねないわけです。そのような誤解を避けるために、例えば編集権限を自分だけに制限したwikiなどにブログで扱ったテーマの今の自分の考えをまとめておくことができます。ぼくもブログに上げたテーマの全てを書くことはできていませんが、wikiに情報を集める努力をしています。